本と映画

娘の結婚

娘の結婚

まんまと泣かされてしまいました

ストレートなタイトル

ムスメを持つ親として

そうなることは はじめからわかってはいたんですが・・

本の紹介です

今回ご紹介する本は『娘の結婚』

著者は小路幸也さん
『東京バンドワゴン』シリーズの著者ですね

2013年単行本発刊

2018年正月には中井貴一さん、波瑠さんでドラマ化もされています

本の内容と感想です

「会ってほしい人がいるの」

薄々は感じてはいたが ついにその時がきた

実希は 17年前 妻の佳実が事故で亡くなって以来
孝彦が大切に育て上げた娘である

相手は 実希の幼馴染み 古市真くんだった

 

これを知って 孝彦の心はざわつく

生前の妻は 真くんの母親 古市夫人と
折り合いが悪かったようなのだ

また 近所の奥さんたちの間でも敬遠されていた
トラブルメーカーでもあったようである

そんな古市夫人が実希の義母になる

孝彦は悩んだ

 

物語は最初から ザワザワとした感触の
ミステリーのような趣きをもって進行します

 

娘の幸せを願う孝彦は行動します

それは ひたすら人に会うこと そして話すこと

友人、学生時代の恋人
妻の死後 もしかしたら結ばれたかもしれない人

ついには真くんの父親 古市夫人のご主人にも

 

偶然にも助けられ
物語は思わぬかたちで大団円を迎えます

 

ワタクシはこの本を長距離バスの中で読みました

第九章「生きていくこと」から
最終章「娘の結婚」まで

涙を隠すことがむずかしかった

静かで 暖かくて
しかし 何か熱いものがこみ上げてくる

そんな幸せな物語でした

 

娘をもつすべてのお父さんに
そしてお母さんにも読んで欲しい一冊です

 

 

 

 

著者の他の本です