戦争が終わってから75年
終戦は1945年で
わたくしは1952年生まれ
終戦からたった7年しか経っていなかったことに
あらてめて驚いております
本のご紹介です
今回は『原民喜全詩集』という本をご紹介します
原民喜は1905年広島県生れ
1951年没の小説家、詩人、俳人です
代表作は小説『夏の花』
詩集としては『原爆小景』
原爆文学の代表とされますが
すぐれた詩も多い作家です
本の内容と感想です
2015年に岩波文庫で全詩集が刊行されています
詩集の中では『原爆小景』の
「水ヲ下サイ
アア 水ヲ下サイ
ノマシテ下サイ・・・」(『水ヲ下サイ』)や
「ヒロシマのデルタに
若葉うづまけ・・・」(『永遠のみどり』)
などが有名です
学生の頃これら一連の原爆詩を読み
強い衝撃を受けたことをおぼえています
『永遠のみどり』には
絶望からの再生と希望を教えられました
これら以外の詩では
亡くなった妻への追慕を表わしたものなど
静謐(せいひつ)で繊細なものが多くあります
原爆を声高に糾弾することはありませんでしたが
人間の深いところの絶望と希望を
静かに見つめる人でした
原爆と終戦の季節に
『原爆小景』だけでも
読み返してみる価値があります
…
原民喜の詩の中にとても好きな一篇があります
学生のころからノートに書き写したりしておりました
でも どれかは教えません
私の性根がまるわかりになってしまいますもんね