読んだ本をごく短いコメントをつけてご紹介しています。
評価は、あくまでも個人的な感想であり、取り上げた作品に対する一般的な評価を意識したものではありません。
無私の日本人
著者:磯田道史
評価:★★★★☆ オススメ・・自信をもっておすすめします
コメント:
『武士の家計簿』の磯田道史さん、近ごろはテレビで楽しそうに語っているのをよく見かけます。ほんとうに歴史が好きなのですね。
本書は、江戸期の無名の人々の評伝です。一人めは、貧しい郷里を救おうと一家離散を覚悟で奔走する一商人の話。映画『殿、利息でござる!』の原作です。次の一文に磯田さんの思いが凝縮されています。
江戸時代、とくにその後期は、庶民の輝いた時代である。江戸期の庶民は、
- 親切、やさしさ
ということでは、この地球上のあらゆる文明が経験したことがないほどの美しさを見せた。倫理道徳において、一般人が、これほどまでに、端然としていた時代もめずらしい。
熱いあとがきも、感動です。
【評価一覧】
★★★★★ 超オススメ・・読んだらきっといいことがあります
★★★★☆ オススメ・・自信をもっておすすめします
★★★☆☆ 興味があれば・・興味がある人にはオススメ
★★☆☆☆ 時間があれば・・ヒマを持てあましている人にはいいかも
★☆☆☆☆ 読まなくてもいいかな・・難アリなので全部は読まなくてもいいです
☆☆☆☆☆ クソ本・・多分ご紹介しない