本と映画

こんな本を読んだ 74 「三島由紀夫」とはなにものだったのか

本

読んだ本をごく短いコメントをつけてご紹介しています。
評価は、あくまでも個人的な感想であり、取り上げた作品に対する一般的な評価を意識したものではありません。

「三島由紀夫」とはなにものだったのか

著者:橋本治
評価:★★★☆☆ 興味があれば

コメント:

橋本治はわかりにくい。その橋本治がわかりにくい三島由紀夫を書くのだから、なおさらわかりくい。

橋本さんが読解しようとするのは『豊饒の海』。橋本さんにとって、「三島由紀夫は、「こういうものを書くと死ななければならない作家であるから」(『序』から)。

橋本さんは、話の進め方がかなり複雑に入り組んでいる。一読しただけではなかなか理解できない。核心にせまるのにクネクネとまわりみちする。ときには核心にたどりついたかどうかさえわかりにくい。ほかの本でもそうのだが。

とにかくじっくりと取り組んでみれば、いってることがわかるような気がすることもあるし、そうではない場合もある。

ともかく、この本では、一応わかったような気がするが、納得できたかはべつの話。

第一回小林秀雄賞受賞作品。


【評価一覧】
★★★★★ 超オススメ・・読んだらきっといいことがあります
★★★★☆ オススメ・・自信をもっておすすめします
★★★☆☆ 興味があれば・・興味がある人にはオススメ
★★☆☆☆ 時間があれば・・ヒマを持てあましている人にはいいかも
★☆☆☆☆ 読まなくてもいいかな・・難アリなので全部は読まなくてもいいです
☆☆☆☆☆ クソ本・・読む価値なし。多分ご紹介しない