本と映画

こんな本を読んだ 92 ぼく、牧水!

本と猫

読んだ本をごく短いコメントをつけてご紹介しています。
評価は、あくまでも個人的な感想であり、取り上げた作品に対する一般的な評価を意識したものではありません。

ぼく、牧水!

著者:堺雅人/伊藤一彦
評価:★★★★☆ オススメ

コメント:

歌人伊藤一彦さんと俳優堺雅人さんとの若山牧水についての対談集です。

このお二人、高校での師弟の関係。伊藤さんが教師だったということです。私の母校ですが、ご一緒したことはありません。

対談の舞台は居酒屋。お二人ともそーとーお酒に強いとお見受けしました。現在、「若山牧水記念文学館館長」を勤める伊藤先生の、牧水についての個人授業といったところです。

一方、牧水全集を読破し、「牧水こそ、ぼくの理想の大人なんです」と言い切る堺さんと
伊藤先生とのやりとりがじつに気持ちいいのです。

「ただただ、どうしようもなく、そうなっちゃった」と感じられる牧水の歌に触れ、堺さんは、「うまい」といわれることがうれしくなく、恥ずかしくなってきたと告白します。「うまい」ってのは「自分」とワザが分離していることだよなあ、って。

お二人の表現者としての文学論・演技論・人生論は、刺激的で読み応えがありました。

 


【評価一覧】
★★★★★ 超オススメ・・読んだらきっといいことがあります
★★★★☆ オススメ・・自信をもっておすすめします
★★★☆☆ 興味があれば・・興味がある人にはオススメ
★★☆☆☆ 時間があれば・・ヒマを持てあましている人にはいいかも
★☆☆☆☆ 読まなくてもいいかな・・難アリなので全部は読まなくてもいいです
☆☆☆☆☆ クソ本・・読む価値なし。多分ご紹介しない