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こんな本を読んだ 103 石垣りん詩集

読んだ本をごく短いコメントをつけてご紹介しています。
評価は、あくまでも個人的な感想であり、取り上げた作品に対する一般的な評価を意識したものではありません。

石垣りん詩集

著者:石垣りん
評価:★★★★☆ オススメ

コメント:

石垣りん(1920-2004)は、ワタクシの大好きな詩人。代表的な詩は「表札」「鍋とお釜と燃える火と」など。

⓪ずいぶん昔に読んで、生活感のある詩をユーモアをもって書かれる人と思っておりましたが、読みなおしてもて、まったく違う面を見いだしました。

だいいち、処女詩集が原爆の詩からはじまっていることなど、おぼえてもいませんでした。国や社会がおしつける不条理や差別、因習などに対するきっぱりとした否、自立への強い決意。

それらなつかしい器物の前で
お芋や、肉を料理するように
深い思いをこめて
政治や経済や文学も勉強しよう。
(私の前にある鍋ととおかまと燃える火と)

精神の在り場所も
ハタから表札をかけられてはならない
石垣りん
それでよい。
(表札)

 


【評価一覧】
★★★★★ 超オススメ・・読んだらきっといいことがあります
★★★★☆ オススメ・・自信をもっておすすめします
★★★☆☆ 興味があれば・・興味がある人にはオススメ
★★☆☆☆ 時間があれば・・ヒマを持てあましている人にはいいかも
★☆☆☆☆ 読まなくてもいいかな・・難アリなので全部は読まなくてもいいです
☆☆☆☆☆ クソ本・・読む価値なし。多分ご紹介しない