読んだ本をごく短いコメントをつけてご紹介しています。
評価は、あくまでも個人的な感想であり、取り上げた作品に対する一般的な評価を意識したものではありません。
歴史とは靴である 17歳の特別教室
著者:磯田道史
評価:★★★★☆ オススメ
コメント:
三回連続で磯田さんの登場となります。
磯田さんが、2019年に鎌倉女学院高等学校でおこなった特別授業の記録。磯田さんの立ち位置は明確です。
歴史的にものを考えると、前より安全に世のなかが歩けます。歴史はむしろ実用品であって、靴に近いものではないか。
歴史は趣味やし好品ではなく、教訓性・有用性をもった実用品であるというわけです。
また、「教養とはムダの別名」と語っています。
目先で役に立ちそうに見えるものは、すぐに役に立たなくなりもします。一見ムダなものがあとで役に立つこともあります。まわり道もけっしてまわり道ではないということが大事だと思いますね。
一回覚えて忘れた状態を教養という。最初から触れたことがない人間とでは雲泥のちがい・・・・
人文系の学問はすぐに役に立ちそうにないから規模を小さくしようとか、渡すおカネを削ろうという発想がまかり通るのは、ぼくには理解できない」のです。
【評価一覧】
★★★★★ 超オススメ・・読んだらきっといいことがあります
★★★★☆ オススメ・・自信をもっておすすめします
★★★☆☆ 興味があれば・・興味がある人にはオススメ
★★☆☆☆ 時間があれば・・ヒマを持てあましている人にはいいかも
★☆☆☆☆ 読まなくてもいいかな・・難アリなので全部は読まなくてもいいです
☆☆☆☆☆ クソ本・・多分ご紹介しない