読んだ本をごく短いコメントをつけてご紹介しています。
評価は、あくまでも個人的な感想であり、取り上げた作品に対する一般的な評価を意識したものではありません。
子どもは判ってくれない
著者:内田樹
評価:★★★★☆ オススメ
コメント:
著者はフランス文学者、翻訳家、思想家、エッセイスト。神戸女学院大学名誉教授。専門はフランス現代思想。武道家かでもあります。本名が内田伽羅(きゃら)というのはおどろいた。
本書は、「大人」の思考と行動を伝授する教養の書です。といっても、お堅いものではなく、納得の論証ばかり。ただし、ご自身が”現実が複雑であるときは、話も複雑にするのがことの筋道というものである”と書いてあるとおり、スラスラ読めるわかりやすい文章でありません。ここは、時間をかけ、ゆっくり読めばわかります。
章立てはつぎのとおり。
第一章 はじめて大人になる人へ
第二章 大人の思考法
第三章 大人の作法
第四章 大人の常識
次のことばが著者のスタンスを明確にあらわしています。
私は、「メッセージを発信する」という行為において、最優先に配慮すべきことは、そのメッセージが「正しい」ことではなく、「利き手に届く」ことだと思う。
橋本治さんの文庫解説も考えさせられます。
【評価一覧】
★★★★★ 超オススメ・・読んだらきっといいことがあります
★★★★☆ オススメ・・自信をもっておすすめします
★★★☆☆ 興味があれば・・興味がある人にはオススメ
★★☆☆☆ 時間があれば・・ヒマを持てあましている人にはいいかも
★☆☆☆☆ 読まなくてもいいかな・・難アリなので全部は読まなくてもいいです
☆☆☆☆☆ クソ本・・読む価値なし。たぶんご紹介しない