正月に母が転倒・骨折し、入院・手術となりました。
おかげでブログの更新が滞っておりました。
高齢者の転倒は骨折につながりやすく、多くの場合、介護が必要になったり寝たきりの原因となったりします。
転倒の予防には、運動機能の増強と住まいのバリアフリー化が有効です。
転倒の場所
自宅での転倒
自宅を庭と室内とに分けた場合は、室内での転倒のほうが多くなります。
室内での転倒は、年代が上がるにつれその比率が高くなります。
自宅外での転倒
自宅外で転んだ人は歩道上が最も多く、続いて建物の敷地内、屋外の階段、歩道と車道の区分のない道路、公園・広場などとなります。
転倒の原因
転倒の原因には内的要因と外的要因があります。
内的要因
おもに高齢化にともなう筋力の低下が原因となります。
ほかに自分の運動機能を正しく認知できていないことや、病気や薬が原因となることもあります。
外的要因
滑りやすい床や暗い廊下、手すりがないことなどがあげられます。
また、階段や踏み台、ベッドなども落下・転倒の原因となることがあります。
転倒と骨折
転倒した場合、統計では3人に2人はなんらかのケガをしています。
転倒によるケガでは打撲が最も多いのですが、骨折も少なからずあります。
骨折では上半身より下半身が多く、男女別では女性の方が骨折の割合が多く、けがの程度も大きい傾向があります。
高齢者の骨折のうち、とくに大腿骨頚部骨折が起こりやすく、歩く能力を回復するのにも時間がかかるので注意が必要です。
予防対策
内的要因についての予防法
加齢にともなう身体機能の低下、とくに筋力低下に対しては筋トレが有効です。
筋力を増強する方法としておすすめなのが大腿四頭筋のトレーニング。
大腿四頭筋は立ったときヒザを曲げずに体を支える筋肉です。
- イスに腰掛け、片脚を上げつま先を立て、膝の上に力を入れて5秒間キープする。
- 左右10回で1セット。朝夕3セットずつ行います。
また、転倒予防のためにはバランス力を強化することも大切です。
バランス力を強化するためには片脚立ちが有効です。
- 目を開けたまま、転倒しないように何かにつかまりながら行います。
- 左右1分間ずつ、1日3回行います、
外的要因についての予防法
住環境を整備します。いわゆるバリアフリー化です。
- 障害物や段差をなくす
- 暗い場所に照明をつける
- 手すりをつける
できるところから実行し、自宅での転倒を防ぎましょう。
補足:慢性硬膜下血腫
転倒して頭部や顔面を打ったとき気を付けなくてはならないのが慢性硬膜下血腫です。無症状の期間が長い(約1か月)のと、見のがすと重大な結果となる可能性があるため、注意が必要です。くわしくはこちらの記事を参照してください。