「BARレモン・ハート」はうんちくとこころ温まるストーリーのマンガです
昭和のバブルに突入する前
『ダメおやじ』というマンガがありました
アニメにもなって
そのダメっぷりにひそかに共感をいだいていたのですが
そのダメおやじ
なんと大会社の社長になっていたそうです
知らなかったなァ~
今回は『ダメおやじ』の作者 古谷三敏さんの作品
『BARレモン・ハート』について..
本のご紹介です
『BARレモン・ハート』は
発表誌をかえながら 30年以上も続いていて
コミック本も現在30巻を超えています
作者の古谷さんは1936年生まれ
かなり高齢の現役マンガ家さんですね
本の内容と感想です
舞台はある一軒のバー「レモン・ハート」
お酒についてマスターと客が繰り広げる会話が
メインとなっている一話完結のストーリーです
毎回 あるお酒についてのウンチクがお約束となっています
登場人物は
マスター・・見た目はともかく酒に関する知識は抜群
松ちゃん・・フリーライター いつもウイスキーのウーロン茶割りを注文し
マスターの不興を買っている
メガネさん・・一年中ソフト帽にトレンチコートを着用 黒いサングラスをかけていて
ハードボイルドを心がけている
以上の常連のほか多彩な人々が登場します
今回はコミック本第24巻から
『マイ・バレンタイン』をご紹介します
友人とレモン・ハートに来ていた孝子は
明日 九州の実家に戻らなければならない
心残りは勤務先である研究室の准教授に
思いを伝えられなかったこと
おとなしい性格の孝子は
思い切って打ち明けることができなかったのだ
話を聞いていたマスターは
准教授に 明後日のバレンタイン・デーに
レモン・ハートに来てもらうようにアドバイスする
レモン・ハートに現れた准教授には
孝子からのプレゼントとして
「ショコラ・デ・ソーテルヌ&貴腐ワイン」が残されていた
その包みの中には「Be my Valentine」と書かれたカードが..
それを見た准教授は 来月のホワイト・デーに
九州へ孝子に会いに行くことを告げ 店を後にしたのでした
もちろんプレゼントとカードはマスターのアドバイス
そして「Be my Valentine」とは
「私の恋人になって」という意味なのです
そのマスクににあわないマスターのカッコよさが
ギャップ萌えです
うんちくです
「ショコラ・デ・ソーテルヌ」とは
レーズンを貴腐ワインに漬け込んだレーズン・チョコ
貴腐ワインとは 果皮にある種のカビがついたブドウから
造られた極甘口のワインです
また「レモン・ハート」は実在するラム酒の一銘柄です
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