腰痛

お酒と腰痛

腰痛
はてなネコ
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腰痛のときお酒は飲んでもいいのかニャ?
飲まないか、少なくする方がいいです!

「お酒」「腰痛」について、思いつくままに調べたことをまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。

腰痛とお酒

飲みすぎた日の翌朝、腰が痛かったり、だるかったりしたことはありませんか?

お酒と腰痛はどう関係しているのでしょうか?

お酒をたくさん飲むと、胃や腸におおきな負担がかかります。これらの内臓も筋肉でできているので、負担がかかるとパンパンに硬くなってしまいます。すると、まわりにあるおなかの筋肉、大腰筋や腹横筋、多裂筋、腰方形筋など腰痛と関係が深い筋肉にも影響を与え、腰痛が起きることがあるのだそうです。

また、お酒を飲むと、体内のビタミンB1が大量に消費されます。
ビタミンB1には、筋肉や神経の疲れをやわらげる働きがあり、飲酒によってこの成分が不足すると、腰痛や肩こりが引き起こされるのだそうです。

ぎっくり腰とお酒

ぎっくり腰は、非特異的腰痛(※)のひとつであり、一種のケガと考えられます。

お酒を飲むとぎっくり腰が悪化するということはないようです。

しかし、飲み過ぎた場合の次の行為には注意が必要です。

  • 気持ちが大きくなって大きな動きをしてしまう
  • 痛みに鈍くなって姿勢が悪くなる
  • 不自然な姿勢のまま寝込んでしまう

お酒はほどほどの量にしましょう。

*非特異的腰痛・特異的腰痛についてはこちらを参照してください

アルコールを原因とする病気と腰痛

腰痛や背中痛の原因となる内臓の病気はたくさんあります。腎臓、肝臓、胆のう、心臓やその周りの血管の病気のサイン、尿路結石の激しい痛みなどです。これらは、必ずしもお酒が原因の病気というわけではありません。

膵炎お酒が主因の病気として重要なものは「膵炎」です。膵炎には急性膵炎と慢性膵炎があります。

急性膵炎
急性膵炎は、多量のアルコールを摂取することによって発症します(「胆石」によって発症することもあります)。

多量の飲酒で膵管が炎症をおこし、膵液が膵臓の中にがたまってしまいます。このため、消化酵素である膵液が膵臓を自己消化してしまうということが起きます。これが急性膵炎です。

症状としては、上腹部から背部・腰部の強い痛み、嘔吐、発熱などです。重症化した場合は、意識障害やショック状態などを起こすこともあります。

通常は治療により治癒しますが、死亡に至ることもありますので、注意が必要です。

慢性膵炎
急性膵炎をくりかえしたり、大量の飲酒を長期間続けると、慢性膵炎を引き起こします。

慢性膵炎は、急性膵炎と異なり、膵臓の細胞が破壊されて硬くなってしまっているため、元に戻ることはありません。

症状は、腹部・背部・腰部の痛み、糖尿病、および食物の吸収不良などです。特に、アルコール依存症は、成人の慢性膵炎の70〜80%を引き起こしているのだそうです。

膵臓がん
慢性膵炎は膵臓がんに移行することもあるとされています。

腰痛治療薬とお酒

いわゆる坐骨神経痛を代表とする特異的腰痛には「リリカ」などの神経障害性疼痛治療薬が用いられます。

この薬の副作用には「めまい」「ふらつき」などがあります。服用中にお酒を飲むと、これらの副作用が強化されるおそれがあります。

また、消炎鎮痛剤を服用中にお酒を飲むと、より強く胃や腸の粘膜を刺激しますので、胃腸障害が発生しやすくなります。ひどい時には胃腸管での出血を起こすこともあります。

お薬の服用中はお酒を飲まないようにしましょうね。