介護

認知症ともの忘れの違い

認知症

2種類の物忘れ

もの忘れ人は、年を取ると多かれ少なかれ記憶力や判断力・適応力に衰えが見られるようになります。

高齢者の記憶力の低下 - 「もの忘れ」には、認知症によるものと加齢によるものとの2種類があります。

初期の認知症によるもの忘れは、加齢によるもの忘れとよく似ているため、判断に迷うことがあります。

認知症には早期診断が大事です。そのため、認知症によるもの忘れと加齢によるもの忘れとの違いを知っておくことも、認知症の早期治療への備えとなります。

 

認知症によるもの忘れと加齢によるもの忘れとの違い

加齢によるもの忘れの場合、本人には忘れてしまったことへの自覚があります。できごとの記憶はありますが、その一部忘れていたり、あとで思い出すこともあります。

認知症の場合は、本人に忘れてしまったことへの自覚がなく、できごと自体の記憶がなくなっています。

違いを表にまとめてみました。

認知症によるもの忘れ 加齢によるもの忘れ
原 因 脳の病気 加齢による機能低下
もの忘れの自覚 自覚がない 自覚している
もの忘れの進行 進行する 進行しないか、ゆっくりと進行する
人や物の名前について 進行すると身近な人の名前が出てこなくなる。教えられても誰のことかわからない。 歌手や俳優の名前が出てこないが、しばらくすると思いだす。教えられればわかる。
体験したことについて 体験したこと自体を忘れてしまう。例えば、食事を済ませたことを忘れて、食事はまだかと言ってくる。 体験したことは覚えているが、その一部を忘れる。例えば、食事をしたことは覚えているが、内容を忘れる。
他の症状 記憶障害のほか、さまざまな中核症状、周辺症状がある。 記憶力・判断力等の低下はあるが、病気とは言えない。
日常生活への影響 深刻な影響がある 日常生活に支障はない
他の人からみた場合 同じことを何度も聞いたりして、違和感を感じる 年相応と感じる

 

表のように、認知症によるもの忘れの場合、本人には自覚がありません。軽度認知障害の段階であっても、本人は認めたがりません。このため、認知症ならびに軽度認知障害はまわりの人が気づくことが多いのです。

 

認知症が疑われたら

次のような症状がみられる場合は、認知症が疑われます。

  • 同じことを何度も言ったり、聞いたりする
  • いつもさがしものをしている
  • 食事をしたことを忘れる
  • 新しいことが覚えられない
  • いままで習慣でできていたことが、できなくなる
  • ものを盗られたと言う

認知症が疑われる場合には、医療機関の受診が必要です。

こちらの記事をご覧ください → 「認知症かなと思ったら」「認知症の診断