読んだ本をごく短いコメントをつけてご紹介しています。
評価は、あくまでも個人的な感想であり、取り上げた作品に対する一般的な評価を意識したものではありません。
崩れ
著者：幸田文
評価：★★★★☆ オススメ
コメント：
幸田文といえば、『みそつかす』『流れる』などの小説のほか、父（幸田露伴）や着物についてのエッセイが多いにように思えますが、まったく違った顔をみせるものもあります。
本書は、桜島、有珠山、常願寺川など各地の山の崩れ、川の荒れを訪ね、見て書いた、記録と思いの文章です。自然の崩壊に己の老いを重ね、生あるものの哀しみを見つめた、という文章の読み方もあるでしょうが、わたくしは、70歳を超えた著者が、憑かれたように自然を訪ね歩く、そのエネルギーのほうに興味を持ちました。
同じような系統の本では、『木』というのもあります。
【評価一覧】
★★★★★ 超オススメ・・読んだらきっといいことがあります
★★★★☆ オススメ・・自信をもっておすすめします
★★★☆☆ 興味があれば・・興味がある人にはオススメ
★★☆☆☆ 時間があれば・・ヒマを持てあましている人にはいいかも
★☆☆☆☆ 読まなくてもいいかな・・難アリなので全部は読まなくてもいいです
☆☆☆☆☆ クソ本・・読む価値なし。多分ご紹介しない
